御上先生ドラマ第1話から最終話まであらすじ(※ネタバレあり)と考察

松坂桃李さん初の日曜劇場主演は、「御上先生」文科省の“官僚”兼“教師です。脚本は、松坂桃李さんが主演した映画「新聞記者」第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した詩森ろばさん(女性)です。

今回の「御上先生」はドラマで初の書下ろし作品ですので原作はありません。しかし詩森ろばさんが手がけた「新聞記者」のキーワードは、「外務省」「官僚」「内閣府」「でっち上げ」など、踏み込んではいけない勇気ある社会派映画でした。

御上先生も「教育」、「文部科学省」、「官僚」という国家公務員の人物に焦点を当てたドラマです。重なるところが多々あるのではないでしょうか?

“忖度”や“同調圧力”という言葉が飛び交う今の日本にあって、どこまで社会の闇に踏み込むのか?最終回まで視聴者を楽しませてくれそうです。

この記事は、「御上先生」の

  • 第1話からの視聴率
  • キャスト紹介
  • 第1話からのあらすじとネタバレ・・・第6話まで更新済
  • これからの見どころ・考察

を紹介します。

松坂桃李さんの感情を出さない官僚の演技と何かを訴えようとする姿にドキドキします

目次

御上先生ドラマ視聴率遷移

毎週日曜日、TBS, 21時からの放送です。

第1話 2025年1月19日 視聴率 12.2 %
第2話  2025年1月26日 視聴率 11.2%
第3話  2025年2月2日 視聴率 11.3%
第4話  2025年2月9日 視聴率 10.3%
第5話  2025年2月16日 視聴率 10.0%
第6話  2025年2月23日 視聴率 10.2%
第7話  2025年3月2日 視聴率10.2%
第8話  2025年3月9日 視聴率10.6%
第9話  2025年3月16日 視聴率10.7%
第10話  2025年3月23日 視聴率11.8%

御上先生ドラマ・キャスト

3年2組の皆さんは順次追加していきます。ご了承ください。

隣徳学院にいる人たち

御上 孝   官僚教師     演)松坂桃李
是枝 文香  国語教師     演)吉岡里帆
溝端 完   3年の学年主任   演)迫田孝也
一色 真由美 養護教諭     演)臼田あさ美
古代 真秀  隣徳学院理事長  演)北村一輝
片桐 敏也  校長  演)松角洋平
山添 修   社会科教師・世界史担当 演)篠原悠伸
吉川 智明  社会科教師・地理担当  演)上川拓郎

3年2組生徒

神崎 拓斗 ジャーナリスト志望 演)奥平 大兼 
富永 蒼  神崎の幼馴染    演)蒔田 彩珠
次元 賢太 パソコンが得意   演)窪塚 愛流
東雲 温  両親が離婚し母と暮らす 演)上坂 樹里

文部科学省にいる人たち

塚田 幸村  総合教育政策局局長 演)及川光博
槙野 恭介  御上の同期     演)岡田将生
津吹 隼人  御上の後輩     演)櫻井海音
中岡 壮馬  演)林泰文

その他

冴島 悠子  演)常盤 貴子
真山 弓弦  演)堀田 真由

御上先生ドラマ第1話からのあらすじ※ネタバレあり

第1話(1/19放送) 文科省の官僚・御上孝が隣徳学院へ赴任

令和6年の国家公務員総合職の一次試験で、受験者・真山弓弦(三流大学卒)他の受験生(東大生)をナイフで殺害する事件が発生する。

その事件の直後、文科省の官僚・御上孝(松坂桃李)は東大合格者県内トップの隣徳学院(りんとくがくいん)に私立高校初の官僚して赴任してくる。

御上は3年2組の担任となるが、2年のときに担任だった是枝文香(吉岡里帆)が副担任に降格される。
おもしろくない是枝に向かって御上は「あなたはもっと怒るべきなんです」と煽る・・・。

御上は生徒たちに、「真のエリートではない。エリートは神に選ばれた者、君たちは上級国民予備軍だ。」と言い放つ。

第2話(1/26放送)神崎拓斗は自分が書いた記事で退職した冴島悠子に会う

3年2組で成績優秀で報道部の神崎拓斗(奥平大兼)は、御上が文科省からの天下りを斡旋した犯罪が原因で赴任させられたと校内新聞を出す。

御上はクラスの生徒たちの前で、天下りの責任を取らされたのは本当だが、自分は天下り斡旋なんかしてはいない。神崎に向かって「本当の闇が知りたければ放課後に教室に来い」と言う。

御上は、神崎が以前に暴いて校内新聞にした隣徳学院の教師同士の不倫問題で辞職させられた教師・冴島悠子(常盤貴子)が現在はコンビニでバイトしている…と写真を見せ、冴島教師の不倫問題は、御上の天下り斡旋問題、そして国家公務員試験での殺人事件ともつながっている…と伝える。

神崎は新聞で不倫を暴露した元教師・冴島悠子の元へいき話を聞こうとするが、「もし今後何がおきても神崎君は関係ない」と伝える。

御上は拘置所にいる公務員試験での殺人犯・真山弓弦(堀田真由)に会いに行く。彼女は辞職した冴島悠子の娘だった。弓弦は「テロだった…」と語るが。。。。

第3話(2/2放送)御上には兄がいた

殺人犯・真山弓弦(堀田真由)に面会した御上(松坂桃李)は、「事件が発生した後も1mmも社会は変わってない。闘いが孤独だったことを知っている。」と伝える。弓弦は何も話さないが怒りをあらわにする。

一方で、神崎(奥平大兼)は自分が書いた記事の真実を知るために冴島(常盤貴子)に会うが、冴島は探るのはやめたほうがいいと忠告する。

東雲温の父が家で倒れる。父は中学の教諭だったが自分でつくった教材で授業していたことが発覚し辞職していた。どうすればよかったのか?御上は東雲に「何がしたいのか?(何をしてほしいのか?」考えさせる。

神崎は次元から1枚の写真を見せられる。放送室で自死した少年が映っている。22年前、御上の実兄・康太が声明文を放送室で発表し自死していた。神崎は御上に理由を尋ねるが今は話せないと断られる。

学校にFAXが届く。「おまえの不正を私は見ている。倭建命(やまとのたけるみこと)」

第4話(2/9放送)教科書検定の展示

冴島(常盤貴子)が消えてしまった。牧野は高見家墓参りへ(誰が自殺したのか?)

御上は倉吉(影山優佳)に「アメリカでは原爆投下についてどう学ぶ?」質問。
倉吉は「アメリカは仕方なかった、日本がこれ以上戦争を続けるなら核をおとすと通告していた。」倉吉は、戦争をやめなかった日本も悪いし、アメリカは核を使用するべきではなかった。という回答に至った。御神「人の数だけ正義がある。」

「教科書検定の展示」企画を発表するが教室の許可が下りず、クラス内で不協和音が出ていた。御上はホームルームでディベートさせる。反対している櫻井に賛成の意見を、賛成および企画した本人の東雲に反対意見を言わせる。そしてクラス内で検討し企画を書き直し了承がとれる。当日は滝沢副大臣が視察することに。目的通りの企画が実行できた。

倭建命(やまとのたけるみこと)のFAXについて、是枝は御上は、理事長公認で裏口入学のことを指しているのではないか?仮説を伝える。

拘置所前で神崎は冴島悠子に偶然会う。神崎は弓弦へ手紙を書く。

第5話(2/16放送)ビジネスコンクールで優勝する

神崎はその後も何回か弓弦に面会を申し込んだが断られていたが、ある時弓弦から手紙がきた。そこには「御上と一緒なら会う」と書かれていた。そして弓弦と面会、母の冴島は神崎の新聞記事が原因で学校辞めたことは言わなかった。母親が家を出たあと、弓弦は父親にモラハラと暴力を受けていた。

神崎は弓弦が殺害した息子の母親(渋谷加奈子さん)の手紙を読み上げる。そこには息子が父親から虐待を受けていたことが書かれていた。弓弦が刺した背中には煙草を押し付けられた火傷の痕があったと。。

理事長は御上にビジネスコンクールのサポートを依頼する。御上クラスの冬木チームは「高校生が夢見る未来の企業応援ファンド」で最終審査まで残った。

発表内容は、「高校生が未来に残したい企業を選び成長する。得た利益を社会貢献に使用し、残りを投資家にリターンする。」金融の本来の意味「信用と助け合い、お金とは信じるものが形になったもの」を取り戻したい。

神崎が御上に「お兄さんのことが雑誌にのる」と伝えるが、御上は「終わったことだ」

第6話(2/23放送)兄の死について語る

22年前、御上の兄が放送室で自殺した記事が週刊誌に載った。御上は生徒に聞かれてもそっけない態度をとっていた。保健室の一色真弓は死んだ兄・航太と同級生だった。

兄・航太は、中等部から高等部への進学の際、成績に問題がない発達障害の子を排除したことに重要な人権問題として学校に抗議していた。次第に精神が病んでいき放送室で死を選んだ。母親はそれから精神がおかしくなりいまだに御上を兄の航太の名前で呼んでいる。

御上は「兄に最後の絶望を与えたのは僕の一言だった。」友達から「お前に兄さん、最近おかしいぞ」と言われたのをそのまま兄に伝えた。兄が歪んでいたのではない、世界が歪だったのを兄は合わすことができず死んだ。兄のような存在を繰り返してはいけないから文科省に入ったが、硬直した大きな組織は動かない。小さな細胞に向き合うためにこの学園にきた。これからは目をそらさないと生徒に約束する。

椎葉春乃は生理の貧困で苦しんでいた。祖父母と暮らしていたが祖母が病気になり介護が必要だった。バイトをかけもちしていた状態。御上は事情を聞こうとするが拒否される。

官房長官の息子を隣徳学園に裏口入学させるよう文部科学省の塚田と中岡が溝端先生にプレッシャーを与えるが、理事長は拒否する。

第7話(3/2放送)椎葉春乃の退学処分を撤回

椎葉春乃は生理用品を万引きして御上と是枝は店長に呼び出される。春乃は春乃にPMS(月経前症候群)がひどかったと告白。春乃は万引きと出会い系のさくらバイトがあったことを理由に退学となる。両親が交通事故で亡くなり祖父母に育てられ祖父は認知症になり生活が困窮した。

なぜ生理用品を万引きしたか?生理がくると生きていると感じる、わたしはここにいるってことを見つけてほしかった。日本は、相対的貧困でG7のうち7位の最下位で格差社会が広がっている。
個人的なことは政治的なこと。クラス全員で「処分取消」の署名を集めて理事長に持っていく。
古代理事長はあっさり退学の処分撤回を約束した。元はといえば古代が溝端に退職させるよう強い圧力をしたのだが。

ヤマトタケルからFAXがくる。そこには料亭の前で溝端と官僚の塚田たちが撮られた写真だった。東官房長官から息子を隣徳高校に裏口入学させるよう中岡に指示がきて塚田と中岡がお互いおしつけ合っていた。

そんな中、文部科学省の津吹が仕事中倒れた。脳の血管が詰まっていて手術が必要、妻は子供の出産も控えていた。代わりに御上を帰還命令を出すことに。

第8話(3/9放送)戸倉樹と冴島先生との関係とは?

御上が隣徳学院にきてから6か月、担当クラスの成績が下がっていることを理由に文部科学省帰還か、拒否するならクラス担当を外すよう指示がでる。御上のクラスは点取りゲームではなくクラス全員で勉強する方法を考え成績Upを狙うことに。

真山弓弦が神崎に手紙を出す。幼いころから母親が父親に殴られるのを見てきた。学校では「お前が嫌われるには理由がある」などと落書きされたなど壮絶な過去が書かれていた。「世界があなたを変えれば、あなたは世界を変えられる」その言葉を信じて事件をおこした。

保健室の一式先生は生徒から不正入学のことを相談され恋人の弟だった御上に相談し御上が隣徳に赴任した。御上は是枝を味方に引き込み”御上B”プランを実行する。是枝は溝端に不正入学を認めさせようとし、御上は古代理事長に自分と一緒に「隣徳を日本のトップスクールにしましょう」と手を組もうとする。

不倫で学校をやめた冴島先生が担当したクラスで退学処分になる前に1週間欠席していた生徒に戸倉樹がいた。神崎は会いにいき、冴島が学校を辞めたのは戸倉を庇うためだとわかる。2人で先生の家へ。

富永に誰かから電話がかかってくる。御上に助けを求める。

第9話 御上は兄の死について母親と向き合う

富永の弟は下半身不随だった。弟が最近家で荒れてて「いいかげんにしなさい!」と言ってしまった。弟へのうしろめたさで押し潰されそうになっていた。

戸倉樹と神崎は冴島先生自宅へ。戸倉は試験問題を手に入れるために学校のシステムに侵入が冴島先生が必死に庇ってくれたので処分されなかった。副島先生は隣徳高校の不正入学の手伝いをしていた。それを筒井先生に脅され不倫ではなく性被害にあったのだ。

槙野はかつて御上に忠告をうけていたが仕事中に倒れた部下が自殺した。いま入院中の津吹に「辞めるなら今だ」何でも力になるからと声をかける。

御上は富永と次元を連れて母親に会いにいく。母親は兄こうたが死んだことを受け入れらず御上を兄だと思っている。御上はいままで逃げていた気持ちをぶつける。御上は「兄の分まで2人分生きるから」と伝えると何十年ぶりに「たかし」と呼んでくれた母親。富永は弟に「大好きだよ」と今まで言えなかった気持ちを伝えた

溝端先生の代わりに御上が古代理事長の手伝いをすることに。

副島先生は神崎と一緒に娘の結弦に会いに刑務所へ。結弦は手紙を読み上げる。
1 わたしはもうお母さんに会いません
2 お母さんも私を忘れてください
3 渋谷友介さんを殺したのは私
4 お母さんのせいじゃない
5 本当にごめんなさい

結弦は1人で罪を償いたかった。母親に犠牲になってほしくなかった。

御上のクラスは全員成績があがり、みんなで助け合い学力を上げていった。冴島は神崎にUSBを渡す。そのUSBは不正入学者のリストだった。
次元の家に集まり、御上は「ヤマトタケル」こと槙野を呼んでいた。御上は隣徳、槙野は文科省それぞれで不正の事実を調べていた。リストの中に御上のクラスの千木良遥がいた。

御上が自殺した兄の分まで生きると言ったシーンは感動しました。

最終回(3/23放送)教育とは何だ?

6年前、槙野の直属部下・高見が過労死。それをきっかけに槙野と御上は不正を暴くため御上は現場(隣徳学園)で、槙野は文科省で復讐のための証拠集めからはじめる。

冴島先生のデータ、槙野のと御上が集めたデータから、霞が関、文科省、隣徳学園の利権のために不正入学が行われていた。御上のクラスにいる千木良もその1人だった。神崎は報道したいと本人に伝えるが一旦は拒否する。しかし御上が溝端先生も呼び「答えの出ない問題がたくさんある。答えを出すためだけではなく、考える続けることが大事」だと話す。

千木良は神崎に「逃げ場なんてない、だから逃げない、報道のことだけやって」溝端もまた関与を認めた。神崎は自分の記事や証拠を父親に渡し記事にしてほしいと頼む。翌日新聞の一面で報道され、中島、塚田は逮捕される。古代理事長は記者会見を開く。御上は必ず隣徳学園と生徒を守ると約束する。千木良は高校中退し高校卒業認定試験を受ける。

冴島は娘の結弦に会いに行く。「母親としてどんなことがあっても健康に暮らして結弦の罪を償えるまで見守る。すべての意味で罪を償ってほしい」結弦は大泣きし自分の罪を悔いる。

御上は卒業式の最後の日、「自分の頭で考えて」答えのない出ない質問が数えきれないほどある。それが未来そのものであり、苦しみながら選んだことは弱者に寄り添うものになる。君たちならできるよ、卒業おめでとう」

御上先生ドラマ感想

1月12日からスタートした「御上先生」は、官僚や「文科省」「霞が関」ディスってましたね(笑)でも教育は大事です。明るい未来のためには「無償化」より教育の質を上げることのほうが大事だと思います。

御上先生みたいな官僚が増えていけば日本は変わると思います。なんとなく都知事選に立候補した石丸伸二さんを想像してしまいました。街頭演説やネット番組で発言していることとかなり被っているところありました。選挙行こうとか、「わたしたちは変われるし変えられる」的なことをたくさん言ってました。偶然かな?

若い政治家が日本のために動こうとすると出る杭をうつ既得権益の議員たち、人口減少しているのにまったく危機感が感じられない。改めて日本の危うさを感じたドラマでもありました。

選挙に行ってまともな人に票を入れることはしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次