正社員より派遣のほうが給料が高いって本当?それぞれのメリット・デメリットを比較して紹介

私は35年会社勤めしており、長らく正社員でしたが、50歳のとき派遣社員になり今年で5年目になります。

正社員より派遣のほうが給料が高いって本当?

先にお答えすると「月のお給料は派遣のほうが高くなるケースがあるが、年収では正社員のほうが高い」です。平均的な一般事務職としてのお給料から算出してますので詳しくは記事をご覧ください。

このブログは、正社員から派遣社員へのシフトを考えている方に対して

  • お給料は減るの?
  • 正社員と派遣社員のリアルなメリットとデメリットが知りたい

という方に勤続35年、正社員30年勤めて(転職7回あり)50歳から派遣社員になった筆者の実際に経験したリアルな体験から解説します。

不安や疑問が解消されると幸いです。是非ご一読ください。

目次

正社員と派遣社員のお給料はどれだけ違うの?

まずはお給料、毎月引かれる控除の有無について纏めました。そして一般事務職で正社員と派遣社員ではお給料はどれだけ違ってくるのか?実際にシュミレーションしました。

概算的な数字ですので、大まかに参考にしていただければと思います。

お給料から控除されるもの

派遣社員にボーナスはありません。

毎月控除される所得税、社会保険料は正社員と派遣社員は同じですが、正社員は住民税を定額で毎月給料から引かれますが、派遣社員は基本的に自分で支払います。(年に1回または4回の分割払い)

項目正社員派遣社員
お給料月給制時給制
ボーナスありなし
健康保険料引き落としありあり
雇用保険料引き落としありあり
介護保険料(40-60歳)引き落としありあり
所得税引き落としありあり
住民税引き落としありなし

年収は正社員のほうが派遣より多い、月給は派遣社員のほうが正社員より多い

結果から先に申し上げると年収ベースでは正社員のほうが良いです。しかしその金額は対して大きくありません。

まずはお給料の相場からです。

一般事務職の正社員の平均年収は、327万円です。(参照先: https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/)

東京都で働く派遣社員の一般事務職の平均時給1600円です。(参照元:インディードより)

下記の条件を追加してシュミレーションします。

シュミレーションのための条件
  • 社会保険料、所得税の控除は、給料から一律17%差し引く(正社員、派遣社員同じ)
  • 正社員は毎月9000円の住民税を差し引く(年間108,000円→年収から算出したアバウトな金額です)
  • 正社員の月給は(327万円÷16か月)で算出、ボーナスは6月、12月に+2か月
  • 派遣社員は6月に住民税を一括払いしたとする

正社員と派遣社員 手取り比較表

結果:– 153,400円 派遣社員が少ないです。

案外これだけ?と思いませんか?派遣社員は月に10時間残業すれば追いつきます。

もし派遣社員から正社員になる場合、月収が減ることを十分注意したほうがいいです。その分ボーナスがあります。

いつき

月にもらえる金額が多いか?ボーナスがあるほうがいいか?

正社員のメリット・デメリット

縁があって入社した会社ですので、定年まで正社員で働けたら一番幸せかもしれません。しかし順風満帆にはいかないのが人生です。まずは正社員のメリットとデメリットです。

正社員のメリット

「無期雇用」「退職金」の安心が大きいです。

無期雇用基本的に60歳まで自分で退職届を出さなければ雇用されます
退職金制度定年と同時に退職する方は、退職金を老後の資金にできます
ボーナス6月と12月のボーナス まとまった金額をもらえるのは嬉しいです
昇給制度年に1回、昇給チャンスあり
キャリアアップ仕事内容の幅が広がり管理職に昇進することもある

正社員のデメリット

職種や自分の立場によってデメリットはそれぞれ違います。

残業が多い営業事務のとき営業からの依頼で残業は日常茶飯事
人間関係が辛い退職するまでいかなくても嫌な上司、嫌な同僚と毎日顔を合わせないといけない
休暇取りづらい周りの人への配慮で長期の休みが取りづらい
会議が多いチームミーティング、週、月次会議など、自分の仕事に集中できない
責任が重いミスしたときや何かトラブルがあったときの対応
退職しづらい退職するときは上司に伝えて、退職願を提出する必要がある

派遣社員のメリット・デメリット

責任感が軽くなることで余裕ができることがわたしにとっては大きかったです。デメリットもありますが、私は派遣社員のほうが正社員よりも合っていると感じました。

メリット

自分のライフスタイルや仕事内容を選択できるメリットは大きいです。それにより自分の時間が増えます。

ライフスタイルに合わせられる勤務地、就労時間、休日、仕事内容などを自分の要望に合わせて選べる。
大手で働けるチャンスがある到底転職できない会社でも派遣社員で働けることもある
会議や自己目標設定などない煩わしい会議や面談などがない
派遣会社のサポート派遣先と自分との間に派遣会社があるので何かあったら相談できる
人間関係が楽上司や同僚にやっかいな人がいても派遣社員は蚊帳の外にいられる
退職ではなく契約終了基本的に契約期間働けば、嫌な会社でも辞められる

デメリット

時給制のため月によって変動しますし、いつ契約終了になるかわからないという点は不安です。

時給制月によって営業日数が少ないときもありますので変動します
退職金がない自分で老後資金を確保していく必要がある
ボーナスがない纏まったお給料は入らないが月にもらうお金は正社員より多いケースあり
時給UPは難しい契約以外の仕事の幅が広がらないと難しい
いつ契約終了?基本的に3か月契約のため、いつ契約終了か分からない

正社員と派遣社員で悩んだ時の考え方

それぞれメリットとデメリットがあります。自分の置かれている立場何を優先したいか?によって人それぞれ選択しなければなりません。

もしこのような悩みをお持ちでしたら、正社員から派遣社員にスィッチを考えてみてはどうでしょうか?

いつき

理不尽なことがあって気分が落ち込んでいるときに、一度考えてみるのもアリです。

正社員から派遣社員へのシフト検討事項
  • 残業が多くて辛い
  • 人間関係にモヤモヤ
  • 会議が多すぎる
  • 正社員では転職難しい

正社員のデメリットにつながりますが、1つずつ状況を説明します。

残業が多くて辛い

時間外残業が多いとき、若ければまだ体力がありますが、だんだん辛くなってきます。何よりも自分の時間が会社に取られてしまって自分の時間がありません。

気付いたら趣味が仕事になっていた。。。わたしはそうでした。

派遣社員は自分では勝手に残業ができません。

業務指揮者の指示に従いますので正社員のようにサービス残業はありません。

人間関係にモヤモヤ

40代、50代では管理職の方もいると思います。

「部下との関係に疲れてしまう」、「上司に嫌味を言われる」または「同僚と合わない」など

人間関係に気を遣い過ぎて、自分の知らないうちに、だんだん自尊心がそがれていきます。

どの会社でも人間関係のいざこざはありますが、派遣社員では「この会社合わないな」と思えば、派遣先を変えられます。

会議や行事で時間が縛られる

チームミーティング、上司との1対1、会社の行事など面倒なことに時間をとられます

有意義な場であれば良いと思いますが、忙しいときは特に無駄な会議や出たくありません。しかし正社員は参加必須です。

派遣社員の場合、参加を求められる会議もありますが、縛られることは減ります。

正社員では転職難しい年齢になる

事務職では30代中半から正社員の転職はかなり難しくなります。実務者としての転職であれば30代半ばがピークです。

転職先がなかなか見つからない場合、正社員で我慢して働くことより、派遣社員で働くことも選択肢に入れたほうが気は楽になります。

お給料で折り合いがつけば派遣社員のほうが自由がある

私の経験談ですが、「正社員の責任」から逃れられたことで気持ちにゆとりがうまれ、自分と向き合える時間ができました。それは50歳のときです。

50歳から派遣社員になり、最初は不安でしたが、いままで培ったキャリアがあるからこそ、その経験を生かして自信もって仕事をしています。

管理職も経験していますがプレイヤーとして実務を行ってきたことは無駄にはなりません。

正社員から派遣社員への転身を考えている方は、「未経験OK」とする派遣先も増えてきてますので、お給料面で妥協できるのであれば、派遣社員もアリですよ。

こちらの記事も派遣社員についてのブログですので合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

50歳半ば
・千葉県在住
・事務職35年間継続中
・50歳から派遣社員
・1人でいることが楽

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